宇宙: 2007年11月アーカイブ

かぐやの1ヶ月後、中国から打ち上げられた月周回衛星「嫦娥1号」の続報が入ってきました。
月面の写真の撮影に成功した模様です。リンク先に撮影されたと見られる写真もあります。嫦娥が積んでいるのは白黒カメラです。

半月ほど前には"月面探査機「嫦娥1号」、45分間の音信不通…失踪か?—中国"との記事も上がっておりどうなるのかと思っていましたが、どうやら無事なようです。今再度調べてみたところ嫦娥一号 今日地球との通信が45分間中断の予定という記事が別のサイトにあり、半月前の通信途絶は予定されていたものである可能性もありますね。月の裏側に入ってしまえば(かぐやのようにリレー衛星を積んでいなければ)通信できないのはある程度当然で、"失踪か?"という煽り記事はどうなのかという気もしますが…。

かぐやはあと半月ほどで機器の点検を終え、本格的な観測に入る予定です。観測の内容、精度に関しては嫦娥1号には負けないスペックを持ったかぐや、これからのデータに期待したいところです。


なお、話はそれますが 「かぐや」が月でのハイビジョン撮影に成功、しかし高画質動画はネット公開せずという記事もあります。NHKが技術的に協力した月面のハイビジョン動画について、NHKが動画の公開を許可しないという話です。実際にはカナダのディスカバリーチャンネルで公開されており、カナダのプロキシを経由すれば動画をPCで見ることができます。また、全く同じ動画をミラーしている国内サイトも存在するようなので、実際には見られないわけではないようですが。
でもJAXAのサイトで低画質版しか公開できないのはちょっともったいないですね。

今後のかぐやの観測データに関してはJAXAがデータを管理するため、非公開なんてことはなくて一般の人にもわかりやすい形に加工した後にデータが公開されるのではないかと思います。
宇宙情報センターにあるJAXAのはやぶさ応援サイト。ここに先日、「祈り」という動画が追加されました。
AstroArtsの記事が一番詳しいのですが、それによると「はやぶさ」リラックスキャンペーンだそうです。

30分と少し、ジャズの音楽にあわせてはやぶさの探査に関連した動画が流れます。各地のプラネタリウムで上映されるそうですが、残念ながら現時点では、東京都では渋谷区五島プラネタリウム天文資料の一箇所のみとなっているようです。小田急線、代々木上原駅が最寄りです。
詳細のページによると上映は毎週土日の午後1時から。1回45人が定員だそうです。

東京以外の地域の人は、JAXAのページに上映される箇所がまとめてあるので、そちらでご確認ください。

なお、毎週土日来年春にはDVDも発売される予定だそうです。

プラネタリウムまで行かなくても自分の家で動画が見られるので、時間があるときにぼーっと見てみるといいと思います。間違いなくゆったりできます。もちろんプラネタリウムのほうがゆったりできそうですが。
ハイビジョンカメラ(HDTV)による世界初の月面撮影の成功について
昨日発表のプレスリリースより。
かぐやからついに動画が送られてきました。8倍速で月の表面を撮影した動画です。
上記のリンク先から実際にその動画を見ることができます。早いうちに一般の人の目に見える形で結果が出てくるのって珍しい気がします。

なお、この結果については11月にNHKがテレビで特集を組むという情報が前にどこかでありました。そちらのほうにも期待です。

アポロ宇宙船の功績が見られるの?という話もありましたが、私の記憶によるとかぐやの撮影する画像の解像度は10m程度だったと思うので恐らく無理でしょう。JAXA公式のメールマガジンでも以下のように述べられています。
よく「アポロは写りますか?旗はみえますか?」なんて質問が寄せられますが、かぐやの軌道である上空100kmからですと、小さすぎて確認はできないそうです。でも、確認用のカメラでさえあれだけ写るのですから、観測が始まったら「もしかして?」と、つい思ってしまいます。
最後の行はリップサービスでしょうね。ちょっとだけ残念です。
10月下旬に歴史的な増光を見せたホームズ彗星。もっとも明るい時期は2等級にまでなったということですが、現在は少し暗くなってきています。その代わりに彗星の回りに散らばった塵は拡散しており、11月中旬には満月ほどの大きさになると予測されています。今でもそれなりに大きくみえます。

ということで、国立天文台が急遽キャンペーンを実施しています
せっかくの機会なので、涼しい夜空を見上げてみてはどうでしょうー。

単純にメモです。

Hayabusa Project Science Data Archiveが4月末あたりに公開されています。イトカワの地形データなどの生データが公開されています。現在どうなっているかは確認していないのですが、ある程度解析した結果も載せられるようです。

解析してみたと言う日記もあったりします。
関連するスラッシュドットの記事

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また、先日はやぶさが軌道の変更を完了した模様です。
スラッシュドットの記事
特別な問題が発生しない限り2009年の2月まではこのまま飛びつづけることになります。
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20359549,00.htm
線で繋げばいいじゃん、無線を使えばいいじゃん、という日常のレベルからは大きく外れた将来像を描いています。

現在でも「大容量データなら、インターネットでデータを送信するよりもバイク便でHDDを送る方が早くて確実」なんて話をすることがありますが、ハイスループット、ハイレイテンシという情報通信方法が現実のものになるのでしょうか。
考えてみると、惑星間の通信では惑星の位置関係によっては直接の通信ができない時期がでてくるのは当然ですね(間に太陽があると直接は無理だと思われる)。途中でどこかの惑星を経由させて無線で通信は将来的には可能だと信じていますが。

ただ、当初の惑星間通信のバックボーンは宇宙船に頼る可能性が高いように思いますが、長期的に見るとやはり光速で通信できる無線に軍配があがるような気がします。あの会社のことだから、どちらが主流になろうと食いついていきそうな気がします…。
3年後打ち上げ目標、上空180キロ「超低空衛星」開発へ
カメラなどの解像度をあげる代わりに低空を飛ばすことによって、光学系の開発コストを低減させようという狙いです。

通常では空気抵抗によって減速、短い時間で大気圏内に突入してしまうような低軌道なのですが、今回はイオンエンジンを利用することによって3年程度推力を保とうという方針の模様。

今までほとんどの人工衛星では姿勢制御用としてしか利用されていなかったイオンエンジン。
はやぶさがイオンエンジンを推力として長期間用いて安定稼働の実績を作ったおかげで、今回の衛星の目処が立ったのではないかと思います。
先日中国が月探査衛星の打ち上げに成功しましたが、打ち上げに使用したロケットの残骸が民家を直撃したとのこと。
周辺300平方kmの農民20万人を避難させていたため人的被害は出なかったようですが、規模がすごいですね…。

日本の種子島での打ち上げでは、地上(ロケットの後方)は半径3km、海上(ロケットの進行方向)では半径30kmの立入が規制されますが、さすがに人がたくさん避難しなければならないようなことはありません。

中国も何も考えずに作ったわけではないと思うので、きっと「農民だから、何かするときは避難させればいいや」くらいに思ったのでは…とか勘ぐってしまいます。

なお打ち上げに成功した月周回衛星「嫦娥(じょうが)1号」は現在地球の回りを周回中。11月初頭に月周回軌道に投入され、地形の三次元構造、元素分布、土壌の深さ、宇宙天気についての観測を行う予定だそうです。
来年にはアメリカ・インドの月探査も行われる予定であり、アポロ以来の月探査ブームと言われています。日本が世界をリードする探査を行えるよう、応援しています。
はやぶさが集めた画像データをグリッドで解析

NTT西日本が既に実験を開始しているようです。グリッド関係の研究といえば、NTTデータが一般の人を対象に行っていたcell computing(R)が思い浮かびますが、会社が違うので関係はないのかもしれません。

実験の進捗状況と結果は東京大学本郷キャンパスで年末(12/26)まで開かれている特別展示「異星の探査」で公開されるそうなので、本郷キャンパスに立ち寄る際には是非見に行ってください。入場料は無料です。赤門から入ってすぐにずーっと右に歩いていくと、展示されている博物館があります。
JAXA公式サイトにあるかぐや(SELENE)の打ち上げ写真ですが、ロケットの先端に雲がかかっています。

こういう感じでロケットの先端が膨らんだように見えている写真はたくさん目にしていましたが、まだ衛星フェアリングが外れる段階でもないしどうして膨らんでいるのか非常に気になっていました。

この写真の解説によると、どうやらロケットの速度が音速を越えたときにできるマッハコーンというものだそうです。
参考になりますー。すっきりしました。

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