宇宙: 2007年12月アーカイブ

東京大学総合研究博物館で10月から展示されている「異星の踏査」。12月26日をもってはやぶさと月を初めとした展示は終了…するはずだったのですが、延長が決まっています。博物館のトップページによると、

・「異星の踏査―「アポロ」から「はやぶさ」へ」展、「ユビキタス・コンピューティング技術と博物館」展、および
  「Systema Naturae 標本は語る」展は、常設展として下記のとおり開催されます。
 会期:2008年1月7日(月)~2月8日(金)  休館日:土・日・祝日  場所:総合研究博物館本館(本郷キャンパス内)

とのことなので、しまった行き損ねたという人は今度こそどうぞ。入館料は無料。月の石の実物を見るチャンスはそうそうありませんよ。

 

さて本題。

はやぶさの観測データや月での観測データは、会津大学とNTT西日本が共同でグリッドを用いた解析を行っています(プレスリリース)。実験は10月から来年3月までで、実験によって得られた成果はこの「異星の踏査―「アポロ」から「はやぶさ」へ」展内で随時公開されることになっていました。しかし、展示の予定最終日に近かった12月22日に再度見に行ったところいまだ展示されておらず。館内の受付の方に聞いてみたところ、館内展示を担当なさっているはやぶさプロジェクトの宮本先生と電話で直接質問をさせていただきました。展示については、会津大学とNTT西日本に直接聞いたほうがということだったので、NTTに質問したところ、以下のような返事。今後行く方の参考になれば。

私が概要をまとめたもので、原文ではありません。

  • 成果物の公開の判断は会津大学が行っているため、NTTが直接何かするわけではない(との断り書き
  • 博物館での展示期間が延長されると伺っている
  • 1月の下旬を目処に解析結果を反映させた展示を開始すると伺っている
  • 詳細については東京大学の博物館か会津大学まで

 

今回の展示に関するスラッシュドットの記事を参考リンクとして挙げておきます。

 

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ちなみに、今回の実験に用いられている「ひかりグリッド」サービスですが、これは日本で行われている分散コンピューティングサービスの中でも数少ない、「協力者に対価が支払われる」サービスです。難点としてはNTT西日本のフレッツユーザでなければならないことが挙げられますが、もしフレッツに加入しているのであれば、PCの電気代の一部(省電力PCならば電気代以上も?)をまかなうことが可能です。

参加可能な方がいれば、試してみてはいかがでしょうか。

#残念なことに今回のはやぶさの解析などへの参加受付はすでに終了しています。

はやぶさまとめニュースより。
先日かぐやがクリティカルフェーズを終了し、定常観測モードに移行しました。
それと関係あるかどうかはわかりませんが、クリティカルフェーズ中のかぐやの軌道生データが一般に向けて公開されています

ファイル形式はCCSDS形式(PDF注意)ですが、これは値をスペース区切りにしたものなので人でも簡単に読めます。
形式について細かく読んではいませんが、時間、空間座標のXYZ、速度ベクトルのXYZ、という感じです。そして、この観測データは1分に1度測定されています。

kaguya.pngというわけで、gnuplotを用いてごく簡単に可視化してみたのでご覧ください。ファイル中にある全ての座標データをプロットしています。速度についてはプロットしていません。

この画像を見ると、確かに地球の回りを2周した後に月に捕まり、「地球の周りを回る月」の周りを回っていることがわかります。また、あらかじめ公開されていた予定軌道と確かに同じですね。

このデータと、月/地球/太陽の軌道データあたりを用いると、いつどの程度の制御が行われたかを逆算することができるような気がします。当然精度は出ないと思いますが、制御がいつ行われたくらいならわかるのではないでしょうか。引力を使ったシミュレーションと、現実の実験結果を照らし合わせながら見ることができて、かなり面白いのではないかと思います。しかもただのシミュレーションではなくて軌道制御をどのタイミングで行ったか、行ったことによって確かに現実の軌道の変化が得られるか、なんかを推定することになるので、小さな達成感すらありそうです。ある意味リバースエンジニアリング。

打ったコマンドは以下のとおり。画像を得るために必要最小限のものに留めてあります。
$ cd kaguya_traj
$ cat *.txt > logs
$ gnuplot
gnuplot> set terminal png nocrop medium size 1024,768
gnuplot> set output "kaguya.png"
gnuplot> splot "logs" u 2:3:4 with lines



読売新聞の記事によると、「きずな」を載せるH2Aロケット14号機が今日種子島に運ばれるそうです。ということは、今日の夜中はロケットが大きな道路をゆーっくりと運ばれていく様子が見られるはずです。
見てみたいけれど、それだけのために行く元気はありません…。

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別の話。
東京大学本郷キャンパス、正門から入ってちょっと左に入ったところにある工学部一号館前の大銀杏。
あの奥の方に、人工衛星おおすみの実物大模型が飾ってあるそうです。あのあたりはよく歩くのに気づいていなかったのが残念。東京大学130周年記念の学内整備の一環のようです。

なお、1月にはペンシルロケットの展示も始まる予定だとか。
詳細は東京大学130周年記念事業のページからどうぞ。
前回も月面探査機「嫦娥1号」、45分間の音信不通…失踪か?などという煽り記事を載せていたRecord China。今回もすごいのを持ってきました。月探査衛星「嫦娥一号」で火星探索も?!宇宙開発に高まる期待

運良く燃料余ったから火星に行ったら面白そうじゃね?っていう流れはありえないだろうと…。人員とか計画とか予算の話はさておいても、火星だと熱の問題もあるだろうからどうにもならなさそうな。そもそも火星に到達したとして火星で減速できるのかというのもかなり疑問です。
これで煽り記事のRecord Chinaという印象が決定的になったような。

別の箇所の記事ですが、米専門家が鑑定、中国の月面映像は本物 ただし科学研究用としては落第というニュースもあり、かぐやの画像に勝てないから火星を持ってきた、とか勘ぐってしまいます。

ちなみに日本のかぐやは、月全体のデータをとった後高度を下げてより精度の高い磁場データをとる予定だそうです。高度が半分になれば精度が8倍になるのだとか。
超高速インターネット衛星きずな(WINDS)の打ち上げ予定日時が発表されました
現状では来年の2月15日の16時すぎの予定です。

この衛星の打ち上げに使われるH2Aロケットは、「H2A2024」型。固体ロケットブースタが2本と固体補助ロケットが4本ついています。前回のかぐやでは固体補助ロケットが2本の「H2A2022」型でしたが少しだけ迫力があるのかな…。固体ロケットブースタが4本のH2A204型だったら是非見たいところなんですがー。

前回の打ち上げの時に知り合った方々と再開できそうなので見に行きたいのですが、時期的に修士論文の発表と重なりそうなので、厳しいかもしれません。
…と思ったら発表は2月5日と6日なので大丈夫そうですねー。こ、これは…!?

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少し違うネタですが、スペースシャトルアトランティス号(STS-122)の打ち上げが日本時間で明日の午前6時31分に予定されています。時間のある人はNASA TVで打ち上げの様子を見ることができるはずなので是非。日本ではようやく明け方の時間帯ですが、空が次第に明るくなってくるときの緊張感とロケット打ち上げの瞬間の緊張感はいい感じにマッチしそうな気が…。

現時点での情報は、天候は良好で打ち上げ確率は90%以上とのことです。

ちょっと勘違いしていて、今回日本の実験棟「きぼう」の一部が打ち上げられるんだと思っていたのですが、それは次回のSTS-123のミッションのようです。今回は欧州実験棟をISSに取り付ける作業がメインとのこと。

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